「自分に合った睡眠時間を知りたい」「寝つきや寝起きを良くしたい」「日中の眠気を減らして、仕事や目標に使える時間を増やしたい」と感じている方は多いのではないでしょうか。
睡眠時間には個人差があります。ただし、無理に睡眠を削れば誰でもショートスリーパーになれる、ということではありません。大切なのは、睡眠時間の長さだけで良し悪しを判断するのではなく、寝つき・寝起き・日中の眠気・生活リズムなどを総合的に見ながら、その方の生活の中で確保できる睡眠時間を、より心地よく整えていくことです。
ショートスリーパーとは
一般にショートスリーパーという言葉は、比較的短い睡眠時間でも、日中に強い眠気や大きな支障がなく生活できる人を指して使われます。
単に睡眠時間が短い人すべてがショートスリーパーというわけではありません。睡眠不足の状態では、本人が慣れたと感じていても、集中力や判断力が低下している場合があります。
必要な睡眠時間は、年齢、体質、健康状態、活動量、生活環境などによって異なります。生まれつき少ない睡眠で足りる「ナチュラルショートスリーパー」については、遺伝的要因に関する研究も報告されています。
睡眠は「時間」だけで判断しない
私たちが重視しているのは、睡眠時間を一律に長くしたり短くしたりすることではありません。ご自身の生活の中で取れる睡眠時間と日中の状態を理解し、寝つき・寝起き・眠気・生活リズムを含めて、よりよくコントロールできるようになることです。
たとえば、次のような変化を目指します。
- 布団に入ってから眠るまでの時間を整える
- 朝の目覚めをすっきりさせる
- 日中の強い眠気を減らす
- 休日を含めた生活リズムを整える
- 必要以上に長く寝床で過ごす習慣を見直す
- 自分の体調や活動に合った睡眠時間を把握する
こうした点を整えた結果、以前より短い睡眠時間で快適に活動できる方もいれば、必要に応じて睡眠時間を長く取る方もいます。必要な睡眠時間や変化の程度には個人差があり、すべての方に同じ結果を保証するものではありません。
活動時間を増やしたい方へ
仕事、育児、介護、学習、スポーツなどの事情から、十分な睡眠時間を確保しにくい方もいます。また、目標のために、日中をより集中して過ごしたいと考える方もいるでしょう。
そのような場合も、ただ睡眠を我慢して削るのではなく、生活習慣や睡眠環境、寝つきや目覚め方を見直すことが重要です。まずは日中に無理なく活動できているか、強い眠気や体調不良がないかを確認しながら進めます。
無理な睡眠時間の短縮はおすすめしません
成人については、健康のために日常的に7時間以上の睡眠をとることを推奨する専門機関の見解があります。慢性的な睡眠不足は、心身の健康、集中力、作業上のミスや事故などに影響する可能性があります。
強い眠気が続く、運転中に眠くなる、十分寝ても疲れが取れない、いびきや無呼吸を指摘される、気分の落ち込みが続くといった場合は、自己判断で睡眠を短くせず、医療機関へご相談ください。不眠症などの診断や治療は医療機関が行うものです。
私たちが目指す睡眠サポート
睡眠改善プログラムでは、ショートスリーパーになることを強制したり、長く眠る方を否定したりすることはありません。
寝つき、寝起き、日中の眠気、生活リズム、睡眠時間などを見直し、一人ひとりが自分の睡眠を理解して、毎日をより快適に過ごせるようになることを目指しています。
「自分の睡眠をもう少し整えられるかもしれない」「無理なく活動できる時間を増やしたい」と思ったときは、睡眠時間の数字だけではなく、翌日の体調や眠気も大切な目安にしてください。
まとめ
睡眠時間には個人差があり、短ければ良い、長ければ悪いと一律に判断することはできません。大切なのは、無理に睡眠を削ることではなく、自分に必要な睡眠を知り、寝つき・寝起き・眠気・生活リズムを整えることです。
その結果として、以前より短い睡眠時間でも快適に活動できるようになる方はいますが、変化には個人差があります。体調を優先し、必要に応じて医療機関へ相談しながら取り組みましょう。
参考:American Academy of Sleep Medicine / Sleep Research Society「Recommended Amount of Sleep for a Healthy Adult」、米国CDC「About Sleep」、米国NIH「Gene identified in people who need little sleep」
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、医学的な診断・治療に代わるものではありません。
























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